583系に思い入れのある人がいると思います。
私もその一人です。
583系電車は貴重な鉄道遺産として残してもらいたいものです。
583系の保存車両は、九州鉄道記念館と京都鉄道博物館に展示されているのは把握していますが、ほかに現存する583系の保存車両があるのか?
気になったので調べてみました。
トロッコ王国美深に展示
北海道中川郡美深町にあるトロッコ王国美深に583系の中間車サハネ581-19が展示されています。
ネットの情報によると、車内見学可能らしいです。
しかし、保存状態はあまりよくない。
外観がとくに。
車内は、まだマシなほうでしょうか。
ホームページを見ても、583系車両について書かれていないので、あくまで廃線跡を利用したトロッコがメインのようです。
とはいえ、車内を見学できるのは貴重な存在です。
トロッコ王国美深は、国鉄美幸線の廃線跡を利用した施設です。
サハネ581-19は仁宇布駅跡に展示されています。
台湾鉄道博物館に展示予定
2026年オープン予定の台湾鉄道博物館に、583系の中間車モハネ583-106とモハネ582-106の2両が展示予定です。
JR東日本から台湾に寄贈されました。
現在は、台北市の台北機廠鉄道博物館園区に保存されています。
青森県八戸市にて個人所有
青森県八戸市の個人宅にて、583系の食堂車サシ581-31が保存されています。
個人所有で個人宅敷地内に保存されているので、当然、車内に立ち入ることができません。
道路から眺める程度です。
しかし、生垣に覆われて車体全体を見ることができません。
一部が垣間見える程度です。
Googleマップのストリートビューで確認できます。
ネットの情報によると、2019年10月時点で存在しているようです。
岡山県吉備中央町の喫茶店(閉店)
岡山県加賀郡吉備中央町の喫茶店として、583系の食堂車サシ581-34が利用されていました。
店はすでに閉店されています。
しかし、車両は残っています。
保存というより放置されたまま。
敷地内は立入禁止で車両に近づくことができません。
ネットの情報によると、2019年1月時点で存在しています。
ちなみに塗装はオリジナルに変更されています。
九州鉄道記念館と京都鉄道博物館の583系
九州鉄道記念館のクハネ581-8
九州鉄道記念館の583系は制御車(先頭車)クハネ581-1。
クハネ581と言っても、クハ715に改造されたもの。
国鉄時代の塗装、特急エンブレム、JNRマーク、クハネ581-8のプレートを復活したものの、外観や内装はクハ715のままです。
窓や座席の一部変更、つり革・折戸の追加、洗面台撤去はそのまま。
車内の見学は可能ですが、運転室とトイレは締め切りとなっています。
京都鉄道博物館のクハネ581-35
京都鉄道博物館の583系は制御車(先頭車)クハネ581-35。
現役最後は「急行きたぐに」として使用されていました。
京都鉄道博物館展示にあたり、国鉄時代の塗装、JNRマークが復活しました。
基本、車内見学は不可ですが、定期的にイベントとして車内公開があります。
さいごに
九州鉄道記念館と京都鉄道博物館以外にも、583系の保存車両があることがわかりました。
個人的に行く価値があるのは、北海道の「トロッコ王国美深」かなと思いました。
やはり車内を見学できるのが大きいと思います。