南小樽駅から小樽駅へ向かう列車の右側車窓から、廃線となった線路が見えます。
しばらく函館本線と並走していますが、やがて分かれていきます。
それが旧手宮線です。
手宮線は、南小樽駅から手宮駅を結んでいた国鉄の貨物線です。
一時期は、旅客営業もしていました。
手宮線は1985年に廃止となりました。
この旧手宮線の廃線跡がどうなっているのか気になったので、線路沿いを歩いてみました。
(2012年11月訪問)
【南小樽駅~寿司屋通り】線路沿いに道がなく歩けなかった
旧手宮線の南小樽駅から寿司屋通りまでは、線路沿いに道路がありません。
なので、線路沿いを歩くことができません。
仕方がないので、線路から少し離れた道路を歩いて行き、要所要所で踏切や陸橋から線路を眺めることにしました。
南小樽駅に手宮線跡と思われるスペースがありますが、線路は撤去されています。
ホームから外れたところから線路が残っています。
曙町踏切から旧手宮線の線路を眺めます。
相生町踏切から旧手宮線の線路を眺めます。
踏切から旧手宮線沿いに細道がありますが、私道なのか公道なのかわからず、入っていく勇気がありませんでした。
花園橋から旧手宮線の廃線跡を眺めます。
函館本線の横の段差、下がったところが手宮線跡。
函館本線が小樽方面へ左カーブするあたりから旧手宮線が分かれます。
寿司屋通りから旧手宮線の鉄橋跡を眺めます。
車が駐車しているので、入ることは可能なようです。
あとから確認したら、職人坂から寿司屋通りへ向かう途中に寿司屋の駐車場がありました。
この駐車場から線路を見られるかもしれませんが、私有地だと躊躇します。
【寿司屋通り~中央通り】廃線跡が遊歩道、線路上も歩けた
寿司屋通りから中央通りは遊歩道として整備されています。
なので、線路沿いを歩くことができます。
なんなら、線路上も歩くことができます。
この遊歩道は、小樽の観光スポットのひとつです。
踏切も残されています。
途中に色内駅。休憩所になっています。
中央通り。この先が小樽駅です。
【中央通り~小樽市総合博物館】2016年から遊歩道、それまでは立入禁止
中央通りから小樽市総合博物館の手前(手宮川通り)までの区間は、2016年に遊歩道として整備されました。
私が訪問した2012年は、まだ未整備でした。
所々、柵があり立ち入りできない箇所がいくつもありました。
線路沿いは建物が並んでいたので、少し離れた道路を歩き、途中いくつかある踏切跡から旧手宮線の線路を眺めました。
小樽市総合博物館前(手宮川通り)から旧手宮線の線路を眺めます。
遊歩道として整備されたのはこのあたりまで。
道路上の線路は現在もこのままだと思われます。
2016年に遊歩道として整備され、線路沿いを歩くことができるようになりました。
さいごに
旧手宮線廃線跡の線路沿いを歩きました。
南小樽駅から寿司屋通りまでは、線路沿いに道はなく歩くことができませんでした。
なので、踏切や陸橋など、要所要所からでないと廃線跡が見られません。
実際に自分の目で見ないでいいのであれば、Googleマップの航空写真を見るのも手かもしれません。
寿司屋通りから小樽市総合博物館の手前(手宮川通り)までは遊歩道として整備されているので、この区間は廃線跡を堪能できます。
南小樽駅から小樽市総合博物館前(手宮川通り)までの所要時間は、踏切や陸橋で立ち止まりながら徒歩約1時間10分でした。