トワイライトエクスプレスの登場時の編成についてです。
トワイライトエクスプレスといっても、瑞風ではなく、初代のトワイライトエクスプレスです。
トワイライトエクスプレス登場時は団体専用臨時列車
トワイライトエクスプレスの登場は、1989年7月21日。
登場時は大阪~札幌の団体専用臨時列車でした。
運転区間は違いますが、現在の瑞風のような感じです。
ツアー専用の臨時列車だったので、登場当初はきっぷの一般販売はありませんでした。
このときまでに落成した車両をすべて揃えても1編成にしかならないので、まずは団体専用列車としてスタートしたそうです。
トワイライトエクスプレス登場時は8両編成+電源車の合計9両編成
トワイライトエクスプレス登場時は、8両編成+電源車の合計9両編成でした。
機関車を入れると、10両(函館~札幌は11両)編成になります。
登場時のトワイライトエクスプレスの編成は下の通りです。
1号車 個室A寝台 スロネフ25-502
2号車 食堂車 スシ24-2
3号車 サロンカー オハ25-552
4号車 B寝台 オハネフ25-501
5号車 B寝台 オハネ25-562
6号車 B寝台 オハネ25-561
7号車 サロンカー オハ25-551
8号車 個室A寝台 スロネフ25-501
電源車 カニ24-12
展望スイートは2両連結
個室A寝台が1号車と8号車に2両連結されています。
個室A寝台は1人用のロイヤル4室と2人用のスイートが1室あります。
スイートは車端部にあるので、まさしく展望スイートです。
1号車はその名の通り展望スイートですが、8号車は目の前に電源車が連結されているため、展望スイートとはいいがたいです。
電源車の連結面が好きだというマニアックな人にはうれしいかもしれませんが。
トワイライトエクスプレスは寝台がすべて日本海側に設定されていますが、8号車の個室A寝台は反対向きで、ロイヤルの寝台は山側になります。
サロンカーも2両連結
サロンカーも3号車と7号車の2両連結されています。
サロンカーは「サロンデュノール」という名前が付けられています。
B寝台は3両連結
B寝台は4~6号車の3両連結されています。
B寝台は2段ベッドの向かい合わせで4つのベッドを一区画として、通路と扉で仕切られており、「Bコンパート」という名前がつけられています。
このときは、まだB寝台の個室はありませんでした。
食堂車は1両連結
トワイライトエクスプレスに連結されていた食堂車は、もともと寝台特急「日本海」増結用に改造されました。
485系電車の食堂車からの改造で、3両落成しました。
結局、「日本海」で使用されることはなく、デビューは1988年4月29日の「びわ湖一周グルメ列車」でした。
「びわ湖一周グルメ列車」では落成した食堂車3両が連結されました。
その後、トワイライトエクスプレス用に再改造されました。
食堂車は「ダイナープレヤデス」という名前が付けられています。
トワイライトエクスプレス登場時までに落成していた車両で編成
1989年7月21日のトワイライトエクスプレス登場時までに落成していた車両は、個室A寝台×2両、B寝台×4両、サロンカー×2両、食堂車×2両でした。
食堂車については、3両とも1988年3月で電車特急(サシ489・481)から客車特急(スシ24)へ改造されていましたが、1989年7月の登場時点でトワイライト仕様に再改造されていたのは2両です。
また、電源車×3両は極寒地対策が施されました。
これら落成した車両をそろえて編成を組み、まずは団体専用臨時列車として、トワイライトエクスプレスはスタートしました。
さいごに
トワイライトエクスプレス登場時の編成についてでした。
当初から2編成で週4日の運転を計画していたようです。
一度にすべての車両を改造できないので、まずは豪華寝台特急ということで、個室A寝台とサロンカーの改造に着手したのではないかと思います。
豪華寝台特急なので、個室A寝台とサロンカーを2両ずつ編成に入れたことで、展望スイートが2室できたものの、うち1室は目の前が電源車の連結面ということになりました。
↓参考資料